INTERVIEW インタビュー
劇場の顔として
新たな提案をする日々
劇場支配人
好きな映画:
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、
『トイ・ストーリー』シリーズ
非日常を味わえる映画館で
憧れの先輩の背中を追う
イオンエンターテイメントで働き始めたきっかけは、非日常的な映画館の雰囲気が好きだったからです。香川の劇場でアルバイトをしたのちに、試験を受けマネージャーとして勤務開始。
その後、愛媛や広島の劇場を経て、2024年3月から埼玉の劇場にて支配人として働いています。ステップアップを志したのは、お世話になった先輩への憧れから。制約がある中でもとにかく楽しみながら仕事をする姿が格好良く、その人に追いつきたい一心でした。転勤も少なくありませんでしたが、配属された地域ならではの食や名所を楽しめるなど、むしろプラスな面が多いと感じています。
いちばんの喜びは
クルーの成長を感じる瞬間
支配人の仕事は多岐に渡りますが、メインはショースケジュールの作成です。前週の動向や新作の評判、近隣劇場の動員数および上映作品などを考慮しながら、どの作品をどの時間にどれくらい上映するかを決めていきます。
当劇場はファミリー層が多いので、クルーの意見なども参考にしていますね。盛況となりありがたい一方、チケットを購入しようと足を運んでくださったお客さまに「満席になってしまいました」とご案内するのはとても心苦しい瞬間です。より多くのお客さまのニーズに応えられるよう、関係各所と協議しながら上映回数を増やすなど試行錯誤しています。
支配人業務のもう一つの使命は、人を育てること。入社したクルーが成長していく姿を目にするのはいちばんの喜びですね。一人ひとりがなりたい姿やモチベーションを見失わないように、研修や指導をする際はなぜそれが必要なのかを丁寧に伝えるよう心がけています。
支配人のやりがいは
アイデアをかたちにできること
お客さまのために企画を立案・実行することも、支配人の仕事の一つです。出店している商業施設の周年祭にあわせて特別に500円で鑑賞できるイベントを行ったり、配給会社と協力してグッズのプレゼント企画を実施したりと、さまざまな取り組みに挑戦しています。
2025年2月にはセルフレジの導入やチケットシステムの入れ替えなども行われ、劇場の利便性がさらに向上しました。劇場の顔としてお客さまとクルーのために新たな提案ができるのは、支配人ならではのやりがいですね。とはいえ個人的には、支配人はあまり目立たないほうがよいと考えています。あくまでも表に立つのは一人ひとりのクルーですから。そしてそのクルーが気持ちよく働ける環境を整えることを常に意識しています。
就職活動中の皆さまへ一言
なりたい職業に就けるかどうかは、運次第というところもあるかもしれません。それでも、結果に至るまでの過程で後悔しないように取り組んでほしいです。大変だとは思いますが、周りの方にうまく頼りながら頑張ってください!